食べる 見る・遊ぶ 学ぶ・知る

沼津・戸田で特産品タチバナのワークショップ 花摘みやバーム作りなど

自生する北限として知られている戸田地域のタチバナ

自生する北限として知られている戸田地域のタチバナ

  • 2

  •  

 ワークショップ「橘(タチバナ)の花摘み体験&橘バームづくり」が5月10日、沼津市戸田エリアで開催される。

タチバナの花摘み体験の様子(関連写真4枚)

[広告]

 ミカン科で直径3センチほどの小さな実を付ける常緑小高木で、日本に古くから野生していた日本固有のかんきつ類の一種のタチバナ。本州の一部、四国、九州などに自生しているのが確認されており、戸田地域はタチバナの自生する北限として知られている。古事記には「非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)=永遠に香っている果実」と記され、万葉集ではタチバナが登場する歌が68首読まれるなど、歴史は古い。タチバナは沖縄のシークヮーサーとともに日本に2つしかない野生種とされている。

 当日は、タチバナの花摘み体験や蒸留、タチバナの果皮精油を使った「橘バームづくり」などを行う。戸田で取れた魚介などの食材を使った昼食や、戸田で祝い事の時などに食べるゼリー「ぎせい」も用意する。

 「橘バームづくり」の講師は、タチバナを使った化粧品販売を行う「健康渡し守 結たちばな」(沼津市高島町)社長の鈴木勝雄さんが務める。沼津市出身の鈴木さんは、薬剤師として横浜市内の薬局に勤務していたころ、保土ヶ谷区に「たちばなの丘公園」ができ、タチバナとは何かと疑問を持ち調べる中で吉武利文さんの書籍「橘」に出合い、タチバナの魅力に引かれていったという。

 鈴木さんは「タチバナは古来医療などにも用いられ、日本人の心身の健康を支えてきた。戸田のタチバナが咲くと花の香りに包まれ、純白の花の景色に感動して心が洗われる。タチバナをまだ知らない人も多いので、日本の文化のルーツの香りの植物タチバナの魅力を体験しに、ぜひ参加してほしい」と呼びかける。

 開催時間は9時30分~14時30分。参加費は5,000円(昼食含む)。定員は25人。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース