土肥金山(伊豆市土肥)が5月、オリジナルかき氷「ゴールドクラッシュ」の販売を始め、梅雨入り後売り上げを伸ばしている。
室町時代から金の採掘始まった同金山は、江戸~昭和期にかけ隆盛した金山。推定総採掘量は、金40トン、銀400トンといわれ、佐渡金山に次いで国内2位。現在の価値で、金は約2052億円相当、銀は296億円相当になるという。
1972(昭和47)年にテーマパークとして開園した現在の土肥金山は、坑道見学や砂金採り体験、ギネスブックにも記録された世界最大を誇る重さ250キロの金塊(時価12億8,000万円相当)の展示なども行っている。
同園売店で販売するかき氷は、土肥金山にちなんで開発。同商品は地元コミュニティ放送局であるFMIS今年5月3日に初披露されたもの。かき氷の「クラッシュアイス」と黄金期の「ゴールドラッシュ」を掛け「ゴールドクラッシュ」と命名した。ラインアップは全8種類、すべてのかき氷の上に金粉がまぶされている。
5月4日のお披露目会には地元中学生のダンスボーカルユニット「IZU(アイゼッチュー)」が、イメージソングとしてカニミソP さんとにへそんさんが制作した「戦え!ゴールドクラッシュ」の披露も。販売から1カ月が経過した梅雨入り後も売り上げを伸ばしており、販売店の従業員は「1番売れているのはイチゴ味。赤いカラーと金がよく似合うようだ」と話す。
同施設を運営する土肥マリン観光(同)の山口吉久さんは「土肥地域の温泉旅館など、耐震問題もあり閉鎖するところが多い一方、近年は金の魅力もあってか、国内のみならず海外からも多く旅行者がやってくる。この機会に多くの人に金の魅力を知ってもらいたいと思い(黄金かき氷を)開発した」と話す。
「これから人気になる商品に土肥らしさを付け加えた一品。ぜひ試してほしい」とも。
価格はシロップにより異なる(通常のかき氷にプラス150円)。営業時間9時~16時30分。