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熱海市が「もっとお仕事バスツアー」開催へ 宿泊体験と面接をセットで

「人と接するのが好きな学生たちが集まれば」と話す土屋さん(左)。同館のスタッフは異学科からの入社組も多い

「人と接するのが好きな学生たちが集まれば」と話す土屋さん(左)。同館のスタッフは異学科からの入社組も多い

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 熱海市は9月24日から、来年度の新卒者を対象にした就職体験ツアー「もっと熱海でお仕事バスツアー」を開催する。

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 同企画は、熱海市・熱海市ホテル旅館協同組合連合会・静岡県中小企業団体中央会が主催。対象者は、来年3月に卒業をする新卒者。

 参加申込者は、東京駅・横浜駅でバスに乗車。熱海に集まり、市職員らによる熱海の現状や旅館業の特徴についてレクチャー。その後7カ所の旅館施設に別れ、実際に働く姿を見学しながら、現場で働く人の質問を行う。見学後は各旅館に実際に宿泊し、サービスを体感。ツアーに掛かる移動費や宿泊費は主催者が負担し、参加者は昼食代程度の負担となる。

 前回6月に行われたツアーでは2カ所のみの宿泊体験だったが、今回は市内の7施設が企画に参加。2日目には核施設の採用担当者らによる1次面接を行い、採用に結びつけていく予定。

 今回の企画を担当する市産業振興室の長谷川智志さんは「熱海の宿泊者数は年々回復していき、昨年度は震災前の水準に回復、今年はそれを上回る勢いになっている」と現状を話す。

 一方、「ニーズは高まっているが、労働条件や賃金のイメージが良くなく、また旅館業自身も経験者採用が多く、新人採用に至っていない。今回のツアーで実際の旅館業の姿を体感してもらい、長い目で人材を育てる環境を作っていきたい」と長谷川さん。

 今回の企画に初めて参加する「大月ホテル和風館」「ホテルミクラス」(熱海市)人事担当の土屋みゆきさんは「観光業に関する専攻をしている学生だけでなく、専門外で人と接することが好きな人にも来てほしい。ここで働く人材には、英文学科や書道を専攻していたもの、理系出身のスタッフもいる。今回の企画では多くの学生たちと面接ができれば」と期待を寄せる。

 申し込みは事前予約制。先着24人限定。問い合わせは熱海市産業振興(TEL0557-56-6207)まで。

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