沼津港(沼津市千本港町)で10月4日、イベント「ライジングサンまフェスティバル2015」が開催された。
同イベントは2011年に初開催され、今年で5回目。震災復興を目的に、気仙沼港で水揚げされた1000匹のサンマを炭火で焼いて振る舞う。今年のサンマは漁獲高が低く価格も例年に比べて割高だったが、用意された新鮮なサンマは漁港関係者らによって丁寧に焼かれ、午前中のうちに振る舞われた。
会場ではそのほか、地元商店らによる地場産商品や海産物の販売、漁船の乗船体験のほか、気仙沼のゆるキャラ「ホヤぼーや」の登場などもあり、会場は観光客や地元住民らでにぎわった。来場した沼津在住の30代の主婦は「3年ほど前から毎年参加している。気仙沼の本場のサンマを炭火でおいしく食べられるので、家族全員で楽しみに来た」と話した。
同イベント企画運営担当の小松浩二さんは「震災の年に義援金を送ったお礼として、大量のサンマが送られてきたのがきっかけ」と話す。サンマの売り上げは義援金として送付され、この日は15万4,197円の義援金が集まった。
小松さんは「イベント終了後には、沼津産のタチバナと戸田の塩を気仙沼に送る。震災から4年半経過し、震災チャリティーの色合いは薄くなりつつあるが、同じ港として交流は続けていきたい」とイベントの継続をうかがわせた。