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伊豆市に「地域おこし協力隊」2人 「発信」と「機会」を作る

今回赴任した石井さん(左)と吉田さん

今回赴任した石井さん(左)と吉田さん

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 伊豆市が採用した「伊豆市地域おこし協力隊」2人が10月23日、正式に辞令受け、活動をスタートさせた。

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 地域おこし協力隊は、人口減少や高齢化などの進行が著しい地方で、地域外の人材を誘致して定住し、地域力の強化を図っていくことを目的とした制度。

 同市では「農林業に特化した情報発信とPR」の担当と、「林業従事と木材の新たな利活用開発」の担当の2人を採用。同市に住みながら活動を推進していく。

 情報発信とPRの担当するのは、清水町出身の石井啓太さん。石井さんは都内の大学を卒業後、広告やITの業界で経験を積み、青年海外協力隊に参加。モロッコで現地産品の仲介やコミュニケーションに従事。同職に就く前は、スイスでハイキングガイドを行った経験を持つ。

 石井さんは自身の語学力を生かして、11月から同市の魅力を英語で発信するフェイスブックページを開設。石井さんは「海外を経験してみると、日本の農風景はとても貴重な財産。棚田や伝統文化だけでなく、食文化など注目を集めている。日本だけでなく海外からも伊豆の情報を発信していきたい」と話す。

 林業従事と木材の新たな利活用開発を担当するのは、福岡県大牟田市出身の吉田泰志さん。吉田さんは都内で造園業などを経験した後に、ボディーワーカーなどを経験。造園業の傍ら、ボランティアスタッフとして森林の育成や間伐材の有効活用なども経験している。

 吉田さんは、森林組合の従業員として従事するほか、現在高齢化や担い手の減少によって荒廃している森林の管理を担当している。組合の活動のほかに「ボランティアや地元住民など楽しみながら森や木材に親しむ行動を進めていたい。若い人や林業に興味のある人たちが体験できる場や機会を作っていきたい」と話す。

 石井さんは、フェイスブックなどSNSを通じて「自らがメディアとなり、情報発信していきたい。自身で体験したことや感じたことを伝え、伊豆では普通だが他地域では珍しいことを情報発信していきたい」と話す。

 吉田さんは「伊豆はほどよく自然と田舎が存在し、多くの人が集まる観光地もほどよく存在する。ここに林業や農業に興味を持つ人が集まる機会を作り、農林業を通して伊豆を知ってもらう場を作っていきたい」と意気込みを見せる。

 2人の活動の内容は、石井さんが発信するフェイスブックページでも確認できる。

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