土肥の白ビワ、収穫ピークに 地元のみの流通で「幻」とも

白ビワを箱詰めするスタッフと関さん

白ビワを箱詰めするスタッフと関さん

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 土肥地区(伊豆市)周辺で生息している白ビワが現在、収穫時期を迎えている。

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 白ビワは同地域の名産品で、通常のオレンジ色のビワは糖度が最大13のところ、白ビワは最大の糖度が16と甘さがあり、「幻のビワ」として呼ばれるほど。

 「幻のビワ」と呼ばれる理由について、土肥地区で特産品を販売している「ありがとう」(伊豆市土肥)の営業部長・関富範さんは「白ビワはこの地区がメインの産地で他地区にはない珍しいもの。糖度も高く華やかな香りが特徴だが、痛みやすく都心などにも出荷できないデリケートなもの。流通量も多くなく、地元以外では存在を知るのが困難だからかと思う」と話す。

 同販売所では、土肥地区で収穫された白ビワを箱詰めして販売する作業が現在ピークとなっている。白ビワは1キロおよそ1,800円程度で販売され、地元の旅館では食後のデザートとして提供されるだけでなく、土産品として購入する人もいるという。

 「昨年は不作で、ほぼ白ビワの販売ができなかった。比べて今年は豊作で、例年よりも豊かな甘味を感じさせるのも特徴」と関さん。

 今年は6月3日から、恋人岬(同)に隣接するビワ園で白ビワ狩り体験を開催する。「白ビワの旬は初夏のおよそ2週間。多くの人に訪れてほしい」(関さん)と話す。

 白ビワ狩りは40分食べ放題。期間は6月3日~5日、9日~13日。大人=1,500円、小学生=700円。

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