松原公園(伊豆市土肥)で8月17日、海底熟成ワインの開栓式が行われた。
今年で3年目となる同イベント。熟成したワインは約50本で、同市にある「中伊豆ワイナリーヒルズ」の赤ワイン「志太ヤマ・ソーヴィニヨン」を使った。
2017年1月に八木沢地区の海底15メートル付近に約4カ月沈めたという同ワインは、5月に引き上げられた後、旧土肥金山(同)の坑道に運ばれて寝かし続け、当日を迎えた。
今回のイベントを担当した商工会土肥支部事務局長の山田伸次さんは「熟成した海底ワインの話題を知ったのがきっかけ。伊豆市にはワイナリーがある山間部と、土肥の海を持った地区が共存する土地。山と海の魅力を合わせた市のブランド商品を作ることが目的」と話す。
この日は、関係者らによる開栓式と乾杯の後、イベント参加者を対象に飲み比べセットの販売も行った。東京から訪れたという男性は「若いワインだが、深みとまろやかさが増している」と話していた。
山田さんは「いずれは多くの観光客に対応できるよう、増産する方針。新しい伊豆の名物にしたい」と話す。同ワインは現在地元の酒販店などで販売している。価格は750ミリリットル入り=7,000円。