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伊豆の動物園で「ガラパゴスリクイグアナ」世界初展示 初の繁殖目指す

ガラパゴスリクイグアナと白輪園長

ガラパゴスリクイグアナと白輪園長

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 河津町にある爬虫(はちゅう)類を中心とした動物園「iZoo(イズー)」で8月14日、世界で初めて「ガラパゴスリクイグアナ」の一般展示が始まった。

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 同園は2012年に閉館したカメ専門の動物園「伊豆アンディランド」を譲り受けリニューアルした施設。施設には300種・2500匹の爬虫類を中心に飼育・展示を行っており、その数は日本一。ユニークな展示を行うだけでなく繁殖を視野に入れた展示を行っているのが同園の特徴。その技術は世界的にも定評があり、ミミナシオオトカゲの世界初の繁殖にも成功している。

 ガラパゴス島に生息する固有種として知られるガラパゴスリクイグアナ。その生体数は限られており、現在ガラパゴス島以外では繁殖施設・研究施設での飼育以外は行われてなない絶滅危急種の一つ。

 同園にやって来たのは、今年3月に生まれたメス・オスのつがいで、身長は25センチほど。現在はまだ子どもだが、成長するまで8年ほど掛かり、成体は全長1メートルほどになるという。

 今回の展示について、園長の白輪剛史さんは「繁殖、飼育の技術を認められた結果だと思っている。ダーウィンの進化論ではゾウガメ・ウミイグアナと同列に扱われるほど、進化の研究には欠かせない存在。展示についても珍しいとは思うが、当園では8年後の繁殖を視野に入れて頑張っていきたい」と話す。

 白輪さんは幼いころから爬虫類が好きで、爬虫類や動物の輸入・販売を行う動物商を展開。同園を開設したのも「爬虫類は見た目などから怖い・危険などと判断されてしまうケースが多い。当園で爬虫類への興味や理解を深めてもらい、爬虫類が『普通の存在』になることを目指している」と話す。

 今後については、「ガラパゴスリクイグアナだけでなく、全ての動物は繁殖する本能を持っている。絶滅するのは、その環境がストレスにあるため。爬虫類が普通に繁殖できるよう力を注いでいきたい」と話す。

 開園時間は9時~17時。入場料は、大人=1,500円、小学生=800円、6歳未満無料。

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