道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」(函南町塚本)で9月12日~15日、アフリカ人留学生を対象としたインターンシッププログラムが行われた。
同プログラムは、同道の駅を運営する「いずもんかんなみパートナーズ」の構成企業の一つであるJM(東京都千代田区区)が国際協力機構(JICA)の呼び掛けに応じたもので、同道の駅では初の研修となる。同社の担当者はこのインターンシップの目的について「日本の道の駅の認知を深めてもらい、同社のタウンマネジメントやICTの技術を習得してもらい、母国で活用してもらいたい」と話す。
研修を受けたのは南アフリカやモザンビークなどアフリカ出身で、国内大学で勉強している留学生6人。同社が保有するICT技術を活用した設計ソフトウェアの操作や、それを応用した講習などを行った。
14日には、森延彦町長や加藤雅経駅長の登壇者が函南町や道の駅の現状を説明し、地域活性のヒントについて講演した。
最終日の15日には、6人が3チームに分かれ研修で学んだ技術を用いながら、道の駅の発展プランについて提案するプレゼンテーションを行った。提案の中では、簡易宿泊施設の設置やマッサージ施設、中庭への水槽など多岐にわたる提案があった。
研修を修了したカメルーン出身のアジュンティア・テショウンコンさんは「アフリカでは移動距離が長く、ガソリンスタンドのような存在があるが、道の駅のような存在がなく、とても参考になった。今回のように学ぶ機会があり、とてもうれしい。この機会をいつか母国で生かしたい」と話した。