稲取細野高原(茂郡東伊豆町)で現在、ススキが見頃を迎えている。
標高約400メートル~821メートルの高地に位置し、4カ所の県指定文化財の湿原がある同所。南東側には125ヘクタールのススキ野原が見渡せる。面積は神奈川県箱根町の仙石原の7倍、東京ドーム26個分に相当する。晴れた日には、ススキ野原の向こうに伊豆七島の景色が広がる。
東伊豆町観光協会では10月10日から「秋のすすきイベント」を開催しており、山頂にある絶景スポットまでシャトルバスで送迎するサービスやガイドウオーキングを行っている。山麓では音楽イベントも開催する。
シャトルバス運転手の一人は「今年は台風などの影響で、客足が減少したものの、この連休は見頃で多くの人が訪れると見られる。西日が当たるとススキの穂が黄金色に光る。これから茎の部分が枯れ始めるため、この1週間が見頃のピークになるのでは」と話す。
山頂付近で写真撮影を楽しんでいた、東京都在住の30代の女性は「ネットで見て来たが、タイミングが良くてよかった。映画『風の谷のナウシカ』のような黄金のじゅうたんのよう。記念撮影して帰りたい」と笑顔を見せる。
開園時間は10時~16時。入山料は中学生以上=600円。11月10日まで。