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中伊豆の小学校跡地で「童謡みそ」 クラウドファンディングで認知広げる

みそが貯蔵されている「教室」と小田嶋さん

みそが貯蔵されている「教室」と小田嶋さん

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 伊豆市で健康食品を製造・販売している「ナチュラルキッチン」(伊豆市徳永)が現在、自社開発のみそなどを使った露店を開設するため、クラウドファンディングに挑戦している。

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 同社は青汁を中心とした健康食品の製造・販売を2007年に始め、同年には伊豆市内で製造工場を稼働。2014年には旧大東小学校の校舎を借り受け、総務部門と就労支援施設の運営を行っている

 同社が同校の校舎を利用し製造しているのが、7月に販売を始めた「童謡味噌(みそ)」。小学校の教室を再利用したみそ蔵で童謡を流すのが特徴。

 みそを製造しているのは小田嶋斉さん。小田嶋さんは入社した3年ほど前からみその開発を行っており、童謡を流す理由として「音楽を流すことで酵母の活性化があるのと同様で、学校にちなんで童謡や唱歌を常に流している」と話す。

 みそは、伊豆産のコシヒカリと大豆・塩を原材料とした無添加みそで、味は「昔の田舎みそのような素朴な味わい。素材のいい味を引き出している」(小田嶋さん)と話す。みそは1年ほど寝かせ、梱包(こんぽう)しているという。

 小田嶋さんはこの11月から「ただ販売しているだけでなく、より多くの人に知ってもらい、無添加・無農薬の味を本格的に知ってほしい」という思いから、PRを兼ねてクラウドファンディングに挑戦。同企画では、来年2月に開催される河津桜まつりに無添加食品を使った飲食店を出店する資金を集めている。

 現在クラウドファンディングはおよそ半額達成し、残り10日ほどを切った。小田嶋さんは「河津さくらまつりの季節は、県外からも多くの人が訪れる、伊豆を代表するイベント。そのイベントの時に食べたくなる屋台を展開し、みそや食品をアピールしたい」と最後の追い込みに力を入れる。

 今後は認知度を上げて、みその製造量を増やしたいという小田嶋さん。小田嶋さんは「学校で育てた手塩を掛けた自身の生徒のようなもの。現在は1教室分が蔵となっているが、今後はより多くの『生徒』たちを輩出していきたい」と話す。

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