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熱海・MOA美術館で「所蔵名品展」 国宝3点も写真撮影可能に

国宝・紅白梅図屏風を前に撮影する来場者

国宝・紅白梅図屏風を前に撮影する来場者

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 熱海にあるMOA美術館(熱海市桃山町)で現在、展覧会「所蔵名品展」が開催されている。

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  1982(昭和57)年に開館した同館。宗教家で美術収集家の岡田茂吉のコレクションを中心に展示しており、国宝である尾形光琳の「紅白梅図屏風(びょうぶ)」を含む国宝3点など、約3500点の美術品を収蔵・展示している。

 熱海の梅のシーズンに合わせて開く同展では、尾崎光琳作「紅白梅図屏風」、野々村仁清作「色絵藤花文茶壺」、手鑑「翰墨城」の国宝3点をはじめ、全64点の美術品を並べる。同館スタッフの泉山茂生さんは「国宝は保存のため1年間の展示期間が制限されている。国宝3点が同時に見られるのは、この時期だけ」と話す。

 同展は昨年のリニューアル後から館内の写真撮影を一般に許可をしている。泉山さんは「美術品・芸術品の記録することで、その美しさや特徴などを心に刻むこともできる。感動を多くの人に知ってもらうために撮影を開放している。ぜひ館内で行った感動を多くの人に知ってもらえれば」と話す。

 この日、東京都から観光で訪れたという30代女性は、紅白梅図屏風を見て「梅とアタミザクラの時期に合わせて来たので寄ってみた。圧倒的な雰囲気にとても感動した。写真におさめて、家族にも伝えたい」と話す。

 泉山さんは「今後も美術愛好家だけでなく、観光に来た人や地元の人にとって接しやすい美術館を目指していきたい。そのためには今後も地域と連携した美術館運営を行いたい」と話す。

 開館時間は9時30分~16時30分。木曜休館。入館料は、大人=1,600円、高校生・大学生=1,000円、中学生以下無料。3月13日まで。

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