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「下田サイファー」生みの親が三島で授業 ラップ通じて「信用」伝える

生徒全員で三島の魅力をアピールするラップを披露

生徒全員で三島の魅力をアピールするラップを披露

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 日本大学三島高等学校・中学校(三島市文教町)で1月27日、下田観光協会の向原一平さんを招いた特別授業が行われた。

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 「人間力向上講座」と題して同校の中学1・2年生を対象に行った。同講座を担当する長坂綾子教諭は「2年生が職場体験をするに当たり、授業とは異なる人間に成長に必要な考えやマナーを学ぶために設定した」と話す。

 向原さんは東京の広告代理店で企画などの仕事を行っており、昨年4月に下田市の「地域おこし協力隊」として地元の観光協会で情報発信の仕事を行う傍ら、ネットメディア「下田新聞」を運営し、その中のコーナー「下田サイファー」をほぼ毎週更新している。

 「下田サイファー」は下田に住む住人を対象とし、即興のラップ(フリースタイル)で下田の良さをアピールする動画。これまで地元のバーテンダーや観光協会の事務局長、ナースなど1月31日時点で21の番組が制作されている。

 授業は向原さんたち講師陣と長坂さんのラップでの自己紹介からスタート。生徒たちには三島の魅力をラップで伝える課題を与え、向原さんがアレンジ。アレンジした歌詞を120人全員で歌い、動画を撮影。動画編集中に向原さんの講演を行った。

 向原さんは、自身の仕事や下田サイファーの経験を踏まえ、生徒たちに「信用」について講義。「信用はいつでも貯蓄し直すことができる。信頼があることで、伝わり方が大きく異なる」と話した。

 講義が終わり、2年生の小川美和子さんは「普段はラップで授業を受けることがなく、とても面白い授業だった。信頼を積み重ねるということを聞いて、自身も多くの人に信頼を受けられる人になりたいと思った」と話す。

 向原さんは「授業として中学生だからできること、中学生だから伝えられることを教えたかった。大人になっても伝わらない情報も、中学生の目線だから伝わる信頼もある。今後生活していく上で、彼らの自信につながってくれれば」と中学生に希望を託した。

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