8月15日~17日に三嶋大社を中心に開催されていた「三島夏まつり」が終了し、同祭実行委員会が過去最高の人出になったと発表した。
同祭は神社が建立された時代から行われているといわれており、上代の時代にさかのぼる歴史あるもの。同市の中でも最大のイベントとして位置付けられており、例年8月15日から3日間行われている。
同祭のメーンとなるのが、巨大な山車に乗り三島ばやしであるシャギリ(しゃぎり)の競り合い。同神社の前には、その年の当番町の山車が鳥居前に集まり、4月ごろから練習を重ねた成果を競い合う。
16日には、三嶋大社から三島広小路駅までの間770メートルを練り歩くパレードも行われた。パレードはそれぞれの山車がシャギリを演奏するものや、地元の吹奏楽によるパレード、17日には地元の伝統芸能である農兵節やサンバパレードが行われ、沿道をにぎやかにした。
16日のパレードの中心にもなっている「頼朝公旗揚げ行列」では、今年の頼朝役に俳優の永井大さんを起用。三嶋大社の舞殿で出陣式を終えた永井さんは、三嶋大社前で馬に乗ってイベントに登場。沿道ではファンや市民たちが声を掛け、永井さんのパレードを応援した。
今年は、3日間の参加者が延べ57万人であると実行委員会が発表した。参加者は統計を取り始めて以来最大のもので、三島市の人口11万人に対して5倍程度。三島市商工観光課の宮島康一さんは「今年は天候にも恵まれ、日程が週末に集まったのが集客につながったと思う。今後も多くの人に夏祭りの伝統と文化を知ってもらえれば」と話す。