土肥にある最福寺(伊豆市小下田)の「しだれ桜」が4月4日、満開の見頃を迎えた。
同寺院周辺には現在、約30本の「しだれ桜」が並ぶ。住職の広沢智純さんは、しだれ桜の由来について、「江戸時代に檀家の住民たちが、観賞用に寺に移植したと聞いている。その後、枝を増やしてきて現在の本数になった」と話す。
最福寺のしだれ桜は、緑の葉とピンクで大輪の花弁が特徴的で、2002年には日本花の会に新種として認定された。学名は同寺院のにちなんで「サイフクジ」と名付けられた。
広沢さんは「かつては4月中旬に満開の見頃を迎えていたが、近年は温暖化の影響か4月10日過ぎが見頃の平均。今年は寒気が強く、平年より1週間ほど早い」と話す。
4月7日は境内で、地元のお茶会有志による抹茶の販売や、フラダンス、オカリナ、ハーモニカのステージ発表、本堂では民話の読み聞かせ、油絵展示なども行う。開催時間は10時~14時。
広沢さんは「4月1日からはライトアップも行っている。雨が途中挟むが、あと4~5日が見頃。ぜひ週末に見に来てほしい」と来場を呼び掛ける。