「伊豆ところてん倶楽部」(駿東郡清水町伏見)が6月4日、毎年6月10日を「ところてんの日」とすると発表した。
伊豆産ところてんの魅力を知ってもらおうと、伊豆半島内のところてんメーカーや販売所、ところてんファンら20人で組織する同団体。
同団体メンバーで、ところてんメーカー「栗原商店」社長の栗原康浩さんは「ところてんの原材料となるテングサは伊豆の特産品。現在は全国生産量が愛媛県に抜かれ2位になってしまったが、海女が直接採取する伊豆産テングサはところてんにするとコシがあり臭みもない、上質なテングザとして知られている」と話す。
「ところてんはテングサから作られていることを知らない世代も多いため、当団体ではイベント出演や情報の共有など、さまざまな活動を行っている」とも。
ところてんの知名度向上を目的に「日本記念日協会」(東京都)に申請した「ところてんの日」は、毎年5月下旬のテングサ漁解禁日と「ところてん」の語呂合わせから6月10日にしたという。
栗原さんは「5月6日や解禁日近い5月20日の案もあったが、メンバーで話し合った結果、6月10日に決定した。日本記念日協会には5月下旬に申請したが、申請に時間が掛かると思い、来年度以降の展開を考えていた」と明かす。
しかし、同協会は栗原さんが思っていた以上のスピードで記念日を認定。6月4日に申請が受理され、認定書も送付されたという。
同団体公式キャラクターの「ところてん衛門」は「思いがけないスピード認定でとてもうれしいが、今年が初年度になるとは思わなかった。メンバーと一緒に焦っている」と話す。
ところてん衛門は「多くの人が知ってもらえるイベントを来年、地域を巻き込んで行いたい。今年は6月10日の存在を知ってもらい、トコロテン自体を知ってもらえれば。1年の準備期間を経て、来年6月10日には、多くの人に喜んでもらえる企画を考えたい」と意気込む。