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伊豆「函南西瓜」出荷最盛期 日本一を支えるのは「夫婦の絆」

伊豆「函南西瓜」出荷最盛期 日本一を支えるのは「夫婦の絆」

「今後も夫婦でおいしいスイカを出荷していきたい」と話す芹沢夫婦

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 伊豆半島の中でもスイカの名産地で知られる函南町で現在、ブランドスイカ「函南西瓜」が出荷の最盛期を迎えている。

 函南西瓜は1955(昭和30)年ごろから、同町の平井地区を中心に栽培を開始されたもの。同地区の土地は、関東ローム層からなる赤土が特徴で水はけがよく、スイカやトマトなどの栽培に適しているという。

 函南西瓜組合の芹沢正弥組合長(71歳)は、スイカ農家歴50年以上のベテラン。芹沢さんは「1983(昭和58)年に地域の3つの出荷業者が合併して始まった同組合。最盛期には東京の市場だけでなく、名古屋・大阪の市場など全国で高級品として取り引きがされていた」と話す。

 函南西瓜は、耕作面積の狭さから千葉や熊本のような一大産地よりも知名度が低いが、糖度の高さとスイカの歯ざわりの良さからお中元などの贈答品として重宝されているブランド。初競りでは1玉6,000円以上の値段を誇るものもあり、その値段に関しては「おそらく日本一の値段がするスイカなのではないか」(芹沢さん)と言われている。

 最盛期には37人いた組合員だが、高齢者とスイカ栽培の難しさから、会員は現在8人。その生産量は年間約4万6000玉と減少し続けている。それでも芹沢さんは、夫婦で7000玉ほど生産するという。

 芹沢さんは「スイカ農家は1人で行うことができず、ほとんどは夫婦での作業が多い。ビニールハウスのビニールを貼ることはもちろんだが、作業を1人で行うことは難しい」とも。

 芹沢さんの妻で、スイカ農家に嫁いで50年になる富江さんは「夫婦での作業が多いので、夫婦げんかをすると作業が止まる。優秀なスイカを作るコツは、夫婦仲良くすること。多少のけんかは我慢すること」と笑う。

 現在は組合員の高齢化などで生産量が減る自体について、芹沢さんは「スイカ農家の楽しさは奥深いところ。自身は50年以上スイカ農家を行っているが、まだスイカ栽培を極めていない。それだけスイカの栽培はまだ伸びしろがある。今後は若く志のある育成者を見つけ、全てのノウハウを伝えていきたい。函南のスイカを伝えていきたい」と展望を話す。

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