黄金崎クリスタルパーク(賀茂郡西伊豆町宇久須)で現在、「第13回かも風鈴デザインコンテスト入賞作品展」が開催されている。
同地区では1939(昭和14)年に同地区でガラスの原材料である珪石(けいせき)の採掘が始まり2008年までの約70年にわたってガラス産業が発達した。
ガラス産業の文化発信を目的に1997年に設立した同施設は、ガラスミュージアム、ガラス体験工房や、ショップのほか、地域と一体になったフリーマーケットの開催場所として、地域と観光をつなぐハブとして機能している。
同施設にて恒例行事として行われている風鈴デザインコンテスト。デザインは前年の4月~9月まで募集を行い、地元在住のガラス作家らが選考を行う。翌年にデザインアイデアをもとに風鈴を実際に制作し発表する。今回は821のデザイン応募があり、入賞18と最優秀作品1点が選ばれた。
今年の最優秀作品は神奈川県の長谷川涼子さんがデザインした「入道雲」に決まった。最優秀作品は3人の作家が作品化し、展示している。
同施設広報担当者の山本彩子さんは「毎年自由な発想で応募してくれる作品が多く、今年も夏らしい作品が集まった。作家と話し合いながら、再現性や西伊豆らしいもの、また商品化に向けても検討している」と話す。
今年は入賞作の「goldfish(金魚)」が作品の中から選ばれ、商品化した。オレンジ色が特徴の金魚の形をした風鈴は「作家によってオレンジの色合いや形がそれぞれ違うのも特徴。好みのモデルを探してほしい」と山本さん。価格は一個=3000円。
開催時間は9時~17時。9月2日まで。