地獄と極楽をテーマにした観光施設「伊豆極楽苑」(伊豆市下船原)で9月15日、イベント「累ノ會(かさねのかい)地獄極楽廻り編」が開催される。
同施設は、国内でも珍しい「地獄と極楽」のテーマパーク。1986(昭和61)年のオープンから今年で32年を迎える。
館内では、1階で案内係が地獄について解説した後、2階から体験ツアーがスタートする。八大地獄を再現したジオラマをはじめ、装飾物は全て同施設を運営する家族が作成している。
今回のイベントは、土屋太鳳さん主演の新作ホラー映画「累(かさね)」の上映と、原作漫画の最終巻刊行を記念して企画した。当日は、静岡大学人文学部教授の小二田誠二さん、能楽師の安田登さん、文芸評論家の東雅夫さん、漫画「累」原作者の松浦だるまさんをゲストに招き、トークショーを行うほか、松浦さんらと一緒に館内を巡るツアーも行う。
同館スタッフの佐藤華扇(かせん)さんは「どのゲストも怪談や日本の風俗史に詳しい。新しい発見や面白い話が楽しめると思う」と話す。
「『累』ファンにとっては、連載が終わったからこその話も聞けるかもしれない。初めて訪れる人にとっては、新しい地獄と極楽の話が聞けるはず。怪談や地獄に興味のある人だけでなく、多くの人に知ってもらえれば」とも。
開催時間は13時~16時。入場料は2,000円。