大社の杜みしま(三島市大社町)で10月24日、トークイベント「スイッチvol.1」が開催された。主催はNPO法人みしまびと。
「起点となる出会い・転機となるきっかけ」をテーマに、各回ゲストスピーカーを招く同企画。イベント事務局の村上萌さんは「参加者の人が何か行動を変える『スイッチ』になればと企画した」と話す。
当日は、20代~60代の男女約40人が参加。今回のゲストスピーカーは、加和太建設(三島市文教町)社長の河田亮一さん。
三島市出身の河田さんは大手広告代理店や都市銀行勤務を経て、2016年に加和太建設社長に就任した。「大社の杜みしま」の企画・運営、道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」(函南町)の運営など三島の街づくり事業を手掛けている。
河田さんは「街の中に自分の好きな場所を多く持っていること。自分にとっての自慢できる場所が多くあること。それぞれ街に魅力のある施設が増えることでにぎわいのある街になる」と話す。
「魅力ある場所を作るためには、夢や希望を持つ人が知恵やアドバイスを多く受けられるよう、周囲と一緒に行動できる環境が必要。そのためには、自分の街を他人のように見るのでなく、圧倒的当事者意識として取り組める環境が必要」とも。
河田さんはイベント内で、にぎわいある街作りの取り組みの一環として、コワーキングスペース機能を持つコミュニティースペース「みしま未来研究所」(中央町)に来年1月、自ら入居することを宣言した。同施設利用者の交流活発化を図るという。
河田さんは「1日に20人、多い日で50人の面談や打ち合わせを行っている。コミュニティースペースに身に置くことで、新しく事業や企画を始めたい人とのマッチングを行いたい。私の性格は、圧倒的な前向き思考。チャレンジする多くの人を応援したい」と話す。
イベントに参加した30代男性は「三島の街を舞台に何かできないかと常に考えているが、何も手がついていない。今回、河田さんの話を聞いて背中を押され、勇気が湧いた」と話す。
村上さんは「未来研究所のオープン後は定期的に行っていきたい。三島の魅力ある人たちが出会う場所になってくれれば」と話す。
次回イベントは11月2日を予定する。