プラサヴェルデ(沼津市大手町)で3月14日、シンポジウム「サイクル事業講演会」が行われた。主催は狩野川周辺事業協議会。
「サイクルツーリズムによるインバウンドの獲得を目指して」をテーマに、伊豆半島・静岡県東部の観光事業者の取り組みを通じ伊豆のサイクルツーリズムを考える同シンポジウム。
事例発表には「MERIDA X BASE」(伊豆の国市)を運営するミヤタサイクル(神奈川県)の福田三朗さん、「御殿場MTBパークFUTAGO」(御殿場市)を運営する時之栖の栂根広行さん、「伊豆E-BIKE充電ネットワーク」を運営する加和太建設(三島市)の本多大典さんが、それぞれの事例と效果について披露した。
トークショーでは、サイクリストとしても知られる、お笑いコンビ「安田大サーカス」の安田団長さんが登壇。団長さんは「静岡には何度も自転車できてて、伊豆でも走ったことがある。サイクリストを呼び込むには、歩行者も自動車も自転車も譲り合う「シェア・ザ・ロード」という気持ちをそれぞれが持つことが大事ではないか」と話した。
パネルディスカッションでは、各登壇者が自転車観光やインバウンドをテーマにそれぞれの意見を交わした。
本多さんはE-BIKEを活用する事例として「交通網が発展されていない場所でも、E-BIKEであれば苦労なくたどり着くことが可能。伊豆各地に充電のネットワークがさらに拡充するのが大事」と話す。
今後のサイクルツーリズムについて、団長さんは「東京からのアクセスもよく、サイクリストにとって走れるところたくさんある。今後は写真映えするスポットの開発や、空港や新幹線でも自転車を組み立てることのできるスペースを確保することで、サイクルツーリズムが活性化していくのでは」と期待を寄せる。