伊豆・土肥地区にある恋人岬(伊豆市小下田)近くの白ビワ園で5月26日と6月1日・2日、収穫イベント「幻の白ビワ狩り」が開催された。
全国で土肥地区にしかないため「幻のビワ」とも呼ばれる白ビワ。きっかけは、明治時代に当時の静岡県知事が中国で食べた白ビワのおいしさに感動し、種を持ち帰り県内各地に配布したところ土肥だけ実を付けたという。以降6月上旬になると土肥地区の各所で果実が実っている。
土肥地区の白ビワは、一般的なオレンジ色のビワに比べて糖度が高く、実が痛みやすいため、県外にほとんど流通しないという。
白ビワ狩りイベントは、伊豆市土肥支所が約10年前から毎年開催している。土肥支所の土屋洋美さんは「今年は当たり年で良く実っている。白ビワは、採ったその場で食べるのが一番おいしい。白ビワ狩りは今後もできる限り開催し、土肥観光PRにつなげていきたい」と話す。
参加した三島市在住の鶴谷明子さんは「果物が好きで参加した。とても甘くておいしくて大満足」と笑顔を見せていた。