バウムクーヘン工房併設カフェ「MatoKa(まとか)」(伊豆市修善寺)が12月19日、バス停「修善寺温泉」にオープンする。
バウムクーヘンの上にモンブランを載せた「栗色土(くりいろど)」(関連写真3枚)
カフェは木造平屋建てで、敷地面積は約95平方メートル。席数は、テーブル=12席、テラス席=12席。築43年が経過して老朽化したバス乗り場の待合スペースの建て替えに伴い、カフェを新設した。「旅する大人のおやつ」をコンセプトに、「世界中どこでも好かれているバウムクーヘンに和のメッセージをプロットした」という。店名はバウムクーヘンの丸い形から「円」の古い読み方の「まとか」にし、「時間」「空間」と、そこで楽しむ菓子という「間と菓」の意味も込めた。
伊豆産の卵を使ったバウムクーヘンを提供する同店。メニューは、表面をキャラメリゼしたブリュレ風バウムの「琥珀(こはく)」(700円)、バウムクーヘンの上にモンブランを載せた「栗色土(くりいろど)」(900円)、バウムクーヘンのフレンチトーストにフレッシュチーズを添え岩塩と蜂蜜をかけた「白日(はくび)」、バウムクーヘンを土台にした「MatoKaのレアチーズケーキ」(650円)。テイクアウト商品として、バウムクーヘンの記事に小豆ホイップを挟んだ「バム焼き」(500円)、バウムクーヘンにアイスクリームを載せ、みたらしのたれをかけた「みたらしバウム」(500円)、土産品としてホールバウムクーヘン(ソフト=1,300円、ハード=1,600円)、3種類のカットバウムクーヘン(各500円)、「3種のカットバウムクーヘンアソート」(1,700円)など。ドリンクはコーヒー(450円)、紅茶(400円)、「月ヶ瀬梅のハーブティー割」(500円)や地元のクラフトビール「ベアードビール」などを用意する。
商品企画を担当したのは、同店を手がける「東海自動車」(伊東市渚町)に2022年1月に入社した高橋奈津美さん。「バスのことをやると思っていたら、バウムクーヘンの商品開発をすることになり驚いたが、新しいことに挑戦できるのはありがたいと引き受けた。飲食業の経験もなく、未知の世界で試行錯誤したが、思いが詰まった商品が形になってうれしい」と話す。
同社の三宅裕司社長は「伊豆を訪れるお客さまと年月を共に重ねたいと、年輪のようなバウムクーヘンを扱う。バスの待合だけでなく、ほっと一息ついて次の目的地へとお出かけいただく止まり木のような憩いの場になれれば」と話す。
営業時間は9時30分~16時30分。