
生産者、製造者、創造者がコラボするイベント「NUMAZU TSUKURU PROJECT」が3月30日、タップルーム「Senspi(センスピ)」(沼津市千本緑町)で初めて開催された。
当日は、「柿田川ブリューイング」(同)が「三枝農園」(伊東市)のレモンを手で搾って製造したクラフトサワー「沼津リモンチェッロ」を使って「TOM’S BAR(トムズバー)」(沼津市大手町)のバーテンダー坪田智さんが4種類のカクテルを提供した。
提供したのは「リモンチェッロ」をベースに、グレープフルーツとクランベリーを合わせ、千本浜のそよ風をイメージした「KOKAZE(小風)」、ヨーグルトとトニックウオーターを合わせ、グラスの縁に青く色付けした戸田塩を飾った「UMIBETA(海べた)」、千本浜から富士山を見たときに広がる茶畑をイメージし、「五十鈴園」(千本港町)のぐり茶を使った「SANPOMICHI(散歩道)」、酒好きだった沼津にゆかりのある歌人・若山牧水をイメージしてホットウイスキーを使った「BOKUSUI(牧水)」。
柿田川ブリューイング広報の仙座夏子さんは「自然から資源を作る人、資源から物を作る人、それらを合わせて何かを創る人という3者がコラボするイベントはなかなかないので、坪田さんに声をかけて企画した。今後もこのイベントをシリーズ化して、さまざまな生産者を巻き込んでいけたら」と話す。
4月1日からは、「沼津リモンチェッロ・カクテル・コンテスト」も開催。テーマは「沼津の春」で、「沼津リモンチェッロ」を使ったオリジナルカクテルを創作し、創作意図を80文字以内で書き、ハッシュタグ「#沼津リモンチェッロカクテルコンテスト」を付けて写真とともにSNSに投稿する。ネーミングや味、オリジナリティー、芸術性、沼津愛などを審査し、ベストカクテルを選ぶ。
横浜から訪れた佐藤優哉さんは「ラブライブ!サンシャイン!!がきっかけで沼津を訪れるうちに、沼津がバーの街だと知り、バー巡りをし始めてトムズバーに出合った。今日は4種類のカクテル全て楽しんだ。カクテルコンテストにも挑戦してみたい」と話していた。
坪田さんは「イタリアのリモンチェッロは本来甘いが、沼津リモンチェッロはフレッシュ感があり、甘さも強くないので食前・食中・食後のカクテルとして変化がつけやすい。今回提供した4種類のカクテルは自宅でも再現可能で、それぞれの人の好みによって何通りもの広がりが生まれる。自宅でもカクテル作りを楽しんでほしい。作る人・作る人・創る人をつなぐ『TSUKURU PROJECT』で、沼津を盛り上げていけたら」と話す。
カクテルコンテストの締め切りは5月31日。