
文化イベント「民草(たみくさ)の文化で湯を沸かせ」が5月2日から、沼津の銭湯「吉田温泉」跡(沼津市吉田町)で開催される。
吉田温泉は1881(明治14)年ごろに開業した銭湯。沼津大空襲で1945(昭和20)年に焼失したものの1950(昭和25)年に再建し、営業を続けてきたが燃料の高騰や後継者不足で2016(平成28)年に閉業した。現在は銭湯の造形を生かしたアートスペースとして、年数回、企画展を開いている。
今年で4年目となる同イベント。今回は山下わかばさんの造形作品や北見美佳さんの油絵、マコト404JAPANさんの写真、本の販売など約30組が出展する。タイルの富士山前をステージにし、朗読や落語、音楽ライブを行うほか、ワークショップ「吉田温泉のタイルでコースター作り」も行う。
吉田温泉管理人の兼子京子さんは「古い歴史ある吉田温泉で、現代の沼津・地域で活躍するアーティストが発表を行う文化催事。プロよりも、アマチュアで発表の場を探している人を優先した。まちのあちらこちらに、庶民的な小さな文化催事や文化マルシェがあるとまちづくりに良いと考えた。出展者である『湯沸かし人』と共にいい湯加減で準備を進めている。多くの人に足を運んでもらえたら」と話す。
開催時間は10時~16時(2日は13時~17時)。入場無料。5月4日まで。