
沼津の特産品タチバナのクラフトコーラ「戸田たちばなコーラ」を使ったカクテルの提供が6月7日、バー「TOM’S BAR(トムズバー)」(沼津市大手町)で始まった。
TOM’S BARで提供する「HEDA ・LIBRE 」「NUMAZU SLING」(関連写真3枚)
タチバナは、日本に古くから野生していた日本固有のかんきつ類の一種。本州の一部、四国、九州などに自生しているのが確認されている。戸田地域はタチバナが自生する北限として知られているほか、古事記に登場するタチバナは「永遠に香る果実」とたたえられ、万葉集ではタチバナが登場する歌が68首詠まれているほど歴史は古い。
新聞販売店「NewStand+」を運営するツナゲル(同)が販売する「戸田たちばなコーラ DAY」「戸田たちばなコーラ NIGHT」を使う。
ラムをベースに、ライムジュースと戸田塩、天然カフェイン配合の「戸田たちばなコーラ DAY」を使った「HEDA・LIBRE (ヘダ・リブレ)」(1,600円)、「沼津蒸留所」(上土町)のクラフトジン「レイジーマスター」と「千本スピリッツ」(千本緑町)のリモンチェッロ、「戸田たちばなコーラ NIGHT」を使った「NUMAZU SLING(ヌマヅ・スリング)」(1,600円)の2種類を用意した。
トムズバーのバーテンダー、坪田智さんは「ひな飾りの両脇に飾られているのが桃とタチバナということや、京都御所にタチバナの木が植えられていること、自生する北限が沼津市戸田ということなどを知らない人が多い。時代背景や歴史、文化などが語れるかんきつのタチバナがクラフトコーラになったことを知り、このコーラを活用したカクテルを作りたいと思った」と話す。
「コーラの瓶のラベルには富士山や戸田地域の特産品のタカアシガニ、国重要文化財『松城家住宅』などが描かれていて、来店客との会話も弾む。沼津のさまざまな魅力を詰め込んだカクテルとして、全国、そして世界に発信していきたい」とも。
営業時間は19時~翌2時(日曜は24時まで)。