10月10日に楽寿園(三島市一番町)で開催される「三嶋楽寿の森芸術祭」に向けて、三島市の児童福祉施設エシカファームと伊豆の国市にある静岡県立東部特別支援学校で、展示作品の制作が大詰めを迎えている。
同芸術祭は毎年、楽寿園を中心に街全体でステージやアート作品の展示などが行われる。今回制作した出展作品のタイトルは「こども色の森」。絵の具を塗った巨大な紙の上に子どもたちが寝転んで「型」を取るもので、同園の森の中に子どもたちのカラフルな分身が遊んでいるように展示される。
子どもたちは思い思いに絵の具を塗った紙の上に好きなポーズで横たわって型取りをした。東部特別支援学校では、当初は小学部低学年だけの参加予定だったが、希望者が続出し高学年の子どもたちも自主的にするほどの人気だった。
エシカファーム代表の風間康寛さんは「身体に障がいがある、普段自分で動くことが難しい東部特別支援学校の子どもたちに、動き回る疑似体験をさせてあげられないかと思い提案した。本人と家族たちが、分身とはいえ、自由に走り回ったり木に登ったりしている姿を見て喜んでもらえたら」と企画意図を話す。
当日は小学1年生から中学3年生まで約50人分の作品が楽寿園を飾る予定。企画を担当した三島の文化応援プロジェクトの住麻紀さんは、「当日は三島バルもあるので、市街散策を楽しむ中で、普段と違う目に耳ににぎやかな楽寿園の森を多くの人に歩いてもらいたい。制作に参加した子どもたちが自分の分身を探しに来てくれたらうれしい」と来場を呼び掛ける。
同芸術祭の開催時間は10時30分~20時。入場無料。