食べる 見る・遊ぶ 暮らす・働く

沼津のいけす料理専門店に半年で3万人 漁港アイドル「次は東京ドーム」

3万人達成のくす玉を指差す「チームIKS」のメンバーたち。メンバーの次の目標は東京ドームだという。

3万人達成のくす玉を指差す「チームIKS」のメンバーたち。メンバーの次の目標は東京ドームだという。

  • 0

  •  

 沼津・内浦漁港内にあるいけす料理専門店「沼津 内浦漁協直営 いけすや」(沼津市内浦小海、TEL 055-943-2223)の来店者数が10月26日、3万人に達した。

【関連画像】いけすや祭をピーアールする金指さん(左)と土屋さん

[広告]

 内浦漁港はマアジの養殖が盛んに行われ、漁獲高は日本で1位を誇る。同施設は鮮度の高いアジをアピールするため5月16日にオープン。同店で提供する「活あじ丼」(880円)などが人気となり、この日3万人目の来店を達成した。

 開店当初の予想は1年間で3万人弱。予想よりも2倍強のスピードでの達成となった。

 店長の土屋真美さんは「平日でも平均120人ほどの来客があり、観光客だけでなく地元利用者が多く、当初の予定よりも上回った。目玉商品を1,000円以下に抑えたのが理由で、地域の観光者向けの料理店に比べ2割程度安価なのがリピーターを呼んでいると思う」と話す。

 集客が好調な理由の一つとして、内浦漁協に勤務し店舗運営を担当している金指正和さんは「オープン前から東京で記者会見に参加することや、オープン時にマスコミ向けのリリース発信を小まめにやってきた。多くの人に知ってもらうだけでなく、リピーターを獲得するために話題づくりは積極的に行ってきた」と振り返る。

 話題作りの一環として、同店で働くスタッフを「チームIKS」と命名。メンバーは漁師の妻や地元の女性などで、地元でスカウトして採用。「会いに行けるお母さん」をコンセプトに、7人のチームメイトが新鮮なアジ料理を提供する。テレビや新聞などで話題になり全国放送にも出演。「メンバーを見にやって来る観光客もいるほど」(土屋さん)という。

 土屋さんは「最初は当初の予定よりも来店者が多く、メンバーが慌てる部分もあったが、オープンして半年。現在はメンバーも余裕ができ、多くの利用者が満足して来てくれている。今後はイベントや新メニューの開発も行いたい」と話す。

 同店の開店をきっかけに、毎年春と秋に行われる漁港イベントも、11月21日には市内の4漁港が同所に集まる「いけすや祭」を開催。同所のイベントだけでなく「フィッシュ・マーケット漁港市場」と題して各漁港の名産品が集まるイベントへと成長させている。

 金指さんは「3万人といえば横浜スタジアムの動員数と同じ。チームIKSの目標として、年内に東京ドームと同じ5万5000人は狙いたい。その先はフェスも視野に入れ、何度来ても楽しめる仕組みと話題作りを行いたい。この施設をきっかけに、漁港の魅力をより内外に知ってもらえるようにしたい」と意気込む。

 営業時間は、物販スペース=9時~16時、食堂スペース=11時~15時。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース