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三島で冬の名物「大根干し」が最盛期 正月に向け漬け込み作業も

干されたダイコンを持つ本間さん。背景には14日に開業する日本一の長さの三島スカイウォーク

干されたダイコンを持つ本間さん。背景には14日に開業する日本一の長さの三島スカイウォーク

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 三島の箱根西麓地域で現在、大根干しの作業が最盛期を迎えている。

【関連画像】三島スカイぅオークと干し大根

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 同地域は「箱根西麓地域」と呼ばれ、豊かな土壌と傾斜による豊富な太陽光のおかげで、良質な大根やニンジンなどが収穫される地域。三島市の山間部、標高50メートル以上で生産される野菜を「箱根西麓三島野菜」ブランドとして販売し、現在多くの種類がブランド野菜として出荷されている。

 箱根西麓地域の大根干しは三島の冬の風物詩として知られており、三島市内から箱根を通る国道1号沿いの山間部で多く見られる。

 12月の冷たい北風に耐えながら箱根西麓の斜面に大根を干すのは農家の本間一平さん(34)。本間さんは4代目で、同地で代々大根作りを行っている。本間さんの畑では、この季節に約8000本の大根を干し、約250樽のたくあんの漬物として出荷する。

 干し大根づくりは全て手作業で、大根同士を結びつける藁(わら)などには経験と慣れが必要となる。最盛期には地域の人々に手伝ってもらいながら進めるのが恒例で、機械類の作業はほとんどない。本間さんは「手間かもしれないが、風や天日にさらされて、うま味が凝縮する。乾燥機や機械で作業を短縮しても、自然の恩恵を受けた味わいとは異なると思う」と手作りに対する思いを話す。

 天日で10日ほど乾燥され、うま味が凝縮した干し大根は、たるに約3週間ほど漬けられて漬物のたくあんとして出荷。現在は一般の店頭販売は行っておらず、地域の飲食店やなじみのリピーターが多くを占めるほどの人気を集める。

 本間さんは「近年は担い手が少なくなり、また販売チャネルも減少し、売り上げの伸びは少ないが、今後も多くの愛用者のために一生懸命作っていきたい」と話す。

 本間さんのたくあんは1たる約25本入りで5,000円(送料別)。問い合わせは本間さん(TEL 055-960-8706)まで(電話応対時間は18時~20時)。

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