駅弁や仕出し弁当の製造販売を手掛ける「桃中軒」（沼津市千本港町）が6月1日、期間限定駅弁「富士山、夏景色」の販売を始めた。

　三島と沼津駅を中心に常時16種類の駅弁を販売している同社。企画担当者の百合明栄さんは「定番の弁当だけでなく、行楽客に同地域の四季の移ろいを知ってもらいたいと思い、四季に合わせて期間限定駅弁を販売している」と話す。

　今年で販売11年目となる同商品は、富士山周辺の食材を積極的に取り入れ、二段重ねの上段には富士山サーモンをはじめ、富士宮産の落花生や地場産野菜が並ぶ。このほか、朝霧高原で育ったブランド豚「LYB豚（ルイビとん）」なども具材に使う。

　メインターゲットは中年女性で、少量で多数の品目が味わえるのが特長。同商品の開発メンバーは百合さん含む4人で、「開発期間に半年以上費やした」と話す。

　百合さんは「地場産食材を積極的に使っていくことにより、地域の魅力を伝え、地域活性化の一助としたい。今後も地場産食材を取り入れ、夏休みや帰省時の旅行客需要に応えたい」と意気込む。

　価格は1,000円。沼津駅と三島駅の売店で販売する。