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沼津・井田で「菜の花まつり」 ミカンごはんなどの「お母さんの味」提供も

井田の「お母さん」たちと、手作りの井田の名物料理

井田の「お母さん」たちと、手作りの井田の名物料理

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 沼津市の井田(いた)地区の菜の花畑(沼津市井田4)で2月7日、イベント「井田菜の花まつり」が開催される。

【関連画像】煌めきの丘からみた井田の菜の花畑

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 井田地区の民宿業など地元住民を中心に1982(昭和57)年に始まった同イベント。夏が利用客のピークになる同地区の早春の利用を目的に始まった。

 当時は最大17軒の民宿があったものの、現在同イベントに携わる民宿はわずか3軒。東日本大震災の影響もあり、同地域を訪れる観光客も減少している。今回のイベントを運営する奥田恭子さん(74)は「さまざまな影響はあったが、井田は海がきれいで歴史の古い町並みが残る集落。毎年やり続けているのは、菜の花を求めてきてくれる人がいるから。ほそぼそながらも続けている」と話す。

 同地区の菜の花畑は3面に分かれており、1面は地域名である「井田」と描かれた菜の花畑が目立つ。井田地区を見渡せる「煌(きら)めきの丘」からは一面の菜の花と井田地区が見渡せ、天気がよければ富士山も撮影フォトスポットとしても人気になるという。

 同イベントでは菜の花畑の中にテーブルなど飲食スペースを用意した「菜の花レストラン」(利用料無料)がオープン。同店では地元で民宿やミカン農家を営んでいる地元主婦らが、菜の花や井田地区で採取されたミカンを利用した地場料理も提供する。

 提供する料理は、菜の花の天ぷら(100円)や菜の花のからしあえ(150円)のほか、郷土料理である干し柿の天ぷら(2個150円)、ミカンを利用しテレビなどでも話題になった「みかん大福」、ミカンの搾り汁を使った「みかんごはん」(以上200円)なども用意する。

 料理を担当する山本直子さん(57)は「菜の花はほろ苦い春の味がするのが特徴。ミカンのごはんと聞くとびっくりするが、香りとほのかな甘みが特徴の地元の料理。どの料理も地場のお母さんの味を楽しんでもらえれば」とも。

 イベントについて、同じく運営を担当する奥田隆子さん(72)は「規模はけして大きくないが、毎年手作りのイベントで来場した方のおもてなしをするのは民宿の運営と一緒。いかに来場者に楽しんでもらうかが毎年考えるところ。今後は、来場するだけでなく地域に興味を持ってもらい、一緒に盛り上げる人が来てくれれば」と期待を込める。

 イベントは10時~14時。雨天時は14日に延期。

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