熱海サンビーチで「薪能」企画 海辺の特設ステージ、幻想的に演出

能の舞台の様子。奥には熱海城も。

能の舞台の様子。奥には熱海城も。

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 熱海サンビーチ(熱海市東海岸町)で10月14日・15日、イベント「あたみ海辺の薪能(たきぎのう) ~熱海の森羅万象に捧(ささ)ぐ~」が開催された。

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 同イベントはMOA美術館(桃山町)が毎年8月に行う恒例のイベント。現在同館は来年2月に向けたリニューアルを行っていることから、今回は海岸での開催となった。

 演目は両日とも、日中は地元で活動するダンスグループや高校生などによるダンスの発表会が行われ、夕刻になると地元熱海の芸妓(げいぎ)置屋連合組合の芸妓たちの演目を披露。17時20分になると、薪に火が入り能の演目が披露された。

 14日は能楽師の辰巳満次郎さんの演目「海」を上演。辰巳さんは相模湾から船に乗り、舞台へと降り立つ演出から始まり、海を背景とした特設ステージでは時折雲間から月が垣間見える自然の「演出」も。

 当日は舞台を見るために約1500人が開場に集まり、東京から旅行に来た60代の女性は「月とのハーモニーは自然の海でしか見えないもの。温泉旅行に来たが、偶然にもいいものを見たと思う。今後もぜひ続けてほしい」と感想を述べた。

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