JR三島駅前にある市立公園「楽寿園」(三島市一番町)で行われている「第64回楽寿園菊まつり」が現在、見頃を迎えている。
同イベントは施設が完成した1952(昭和27)年から数えて63回目。伊豆半島では最も歴史がある菊まつりで、期間中はおよそ6万人の集客がある同施設最大のイベント。
毎年名物になっている、盆栽で作るジオラマ「盆景」は、浜松城を制作。大きさは高さ8メートルで、実物の浜松城の天守閣と同じ大きさになる。
盆景の制作は全て市の職員らが手作りで行い、およそ1カ月の歳月を費やした。同園の小川京子さんは「9月の雨などが続き、夜遅くまで作業を行うことも。完成を見た来場者から驚きの声をもらうとやりがいがあったと感じる」と話す。
盆景に使われた約6000鉢の菊は先週から色づきはじめ、現在が見頃に。通常よりも1週間程度遅い見頃だが、園内にあるモミジなどの紅葉とあいまって、晩秋の雰囲気を演出。毎年楽寿園に訪れるという70代の男性は「今年は菊と紅葉のおかげでとても鮮やかな雰囲気。写真の撮影が楽しい」と感想を話す。
期間中の11月26日と27日には、同園内の文化施設である「楽寿館」「梅御殿」に入場できるイベントも。「期間の終盤だが、今が一番の見頃。ぜひ足を運んでほしい」(小川さん)とも。
開園時間は9時~16時30分。入場料は、大人=300円、中学生以下無料(高校生以上は学生証提示で無料)。同30日まで。