長興寺(沼津市大塚)で4月16日、オリジナルこいのぼり製作チーム「ミセスミシン」(沼津市大諏訪)が製作した「アマビエこいのぼり」の奉納式が行われた。
アマビエは江戸時代の妖怪で、「疫病が流行したら『アマビエ』を写して人に見せることで厄災から逃れることができる」との言い伝えから、SNS上で話題となり、アマビエの絵や作品を投稿するハッシュタグ「アマビエチャレンジ」なども広がりを見せている。
ミセスミシンでは毎年こいのぼりシーズンになると沼津名産の干物をモチーフにした「ひものぼり」などのオリジナルこいのぼりを製作し「沼津こいのぼりフェスティバル」で掲揚していたが、今年は新型コロナウイルスの影響でイベントが中止となっていた。
ミセスミシンプロデューサーの窪野岳さんは「アマビエのぼりでコロナを退散させようと思い製作し、一刻も早いコロナの収束と子どもの無病息災を祈願して奉納しようと考えた」と話す。
奉納式では無病息災を願うお経もあげられ、参加者全員が新型コロナウイルスの収束と、町の子どもたちの健康を祈願した。
ミセスミシンのサイトでは、休校中の子どもたちを対象とした、ペーパークラフトのアマビエのぼりのデザインも公開し、ダウンロード配布を行っている。
窪野さんは「多くのイベントが中止になり寂しいが、こんな時こそ元気を出して乗り越えていきたい。アマビエの力でコロナを退散させたい」と話す。