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沼津の幼稚園が「園舎お別れウィーク」 40年近い卒園児たちの絵画が一堂に

歴代の作品に囲まれる園児たち

歴代の作品に囲まれる園児たち

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 春の木幼稚園(沼津市東椎路)で7月4日から11日まで、卒園児がこれまで描いた大型油彩画73点を展示する「園舎お別れウィーク」が開かれた。

 同園は、1977(昭和52)年に開園。4173平方メートルの園内には、体育館のほか、各種遊具施設やプールなどがあり、市内園児を多数輩出してきた。2019(平成31)年には、認定こども園に移行。園内には初代園長が画家であったことからアトリエが存在し、園児たちが想像力を働かせる絵画製作授業などがある。

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 向坂武揚園長は、絵画教育について「絵には間違いというものがない。失敗したと思っても、そこからまた工夫して完成させることができる。褒める言葉だけで指導できるのも魅力」と話す。

 同園は2021年度の幼保連携型認定こども園への移行に伴い、8月から園舎の建て替え工事を行う。新園舎では、これまでアトリエで製作してきた大型油彩画の保管場所が確保できず処分を考えていたが、沼津の美術家集団ENのメンバーから一斉展示の提案があり、今回の企画に至った。

 大型油彩画の大きさはそれぞれ縦1.5メートル、横2.6メートルで、1986(昭和61)年~2005(平成17)年の卒園児が手掛け、毎年保管していた。毎年、運動会が終わった10月下旬から制作に取り掛かり、約15人で1グループとなり約4カ月かけて一枚を仕上げる。

 今回の展示期間中、卒園者やこれまでの教員や近隣住民など約500人が訪れた。展示された絵画のうち、42作品は、近隣の老人施設やこどもへいわミュージアム(伊豆の国市)、岐阜県の接骨院などに寄贈先が決まり、東京のギャラリーからも打診があったという。

 向坂園長は「卒園児やその親御さんと昔話に花が咲いた。作品のどこを描いたか、しっかり覚えている子も、そうでない子もそれぞれいて楽しい。大型の油彩画制作を続けてきて良かった。寄贈先でも、たくさんの方に見ていただけたら」と話した。

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