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伊豆の商社が「接触冷感マスク」開発 モーターボートの内装職人が製作

「繰り返し洗濯しても丈夫な構造になっている」と話す山本社長(左)

「繰り返し洗濯しても丈夫な構造になっている」と話す山本社長(左)

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 東平商会(駿東郡長泉町)が6月22日、夏用の接触冷感マスクの販売を始めた。

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 同社は1957(昭和32)年の創業当初、近隣に建設された東レの協力会社として不要資材の売買、工場内の運搬などを行っていたが、現在は食品の開発・流通から請負・人材サービス、産業資材、土木工事、農業の5事業を展開している。

 同社の食品販売事業は学校や新型コロナウイルスの影響で、メインの食品部門の卸先である学校給食やホテル・旅館などの取引が減少。4月と5月の売り上げは前年の30%台にまで落ち込んだ。

 同社の山本雅弘社長は「売り上げの補完と、社会貢献として何かできないかと社内で意見交換をし、防護服やフェースシールドなどの案が出たが、浜松工場でモーターボートなどの内装をしていることから、自社の強みである縫製技術を生かしてマスクの製造をすることに決めた」と話す。

 同社浜松工場は1971(昭和46)年に設立した縫製工場で、船舶の内装を約50年請け負っており、日本トップレベルのシェアを誇る。今回発売したマスクは、接触冷感性を持つ高性能ニット素材を使ったマスクで、浜松工場のベテラン縫製職人が、一つずつミシンで縫い、繰り返し洗濯しても丈夫な構造になっているという。

 山本社長は「ひんやりして快適。今後も改良を重ね、生地やデザイン、カラーバリエーションを増やしていきたい。秋冬も対応できるよう通年販売を目指していきたい」と話す。

 価格は1,375円~。東平商会ホームページ、三島営業所(月曜・金曜のみ)で販売している。

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