気象庁は8月1日、東海地方が梅雨明けしたとみられると発表した。
東海地方の梅雨明けは平年(7月21日)よりも11日遅く、昨年よりも8日遅い。梅雨明けしなかった1993(平成5)年を除いて、統計開始以来3番目に遅い記録となった。
沼津市内は午前中から晴れ間が差し込む陽気で、梅雨明けが発表された11時には気温が30度に上昇。JR沼津駅前では薄着や日傘を差す人々が多く見受けられた。
夏の風物詩として県内外から多くの人が訪れる「浮島ひまわりらんど」(沼津市平沼)もこの日は午前中から多くの見物客が訪れていた。
同所は休耕地およそ2000平方メートルを利用した観光用ヒマワリ畑。浮島地区環境保全推進会が中心となり、2008(平成20)年から活動していて、今年で13年目となる。
今年は新型コロナウィルスの影響で種植えのイベントが行えず、通常よりも遅めの5月20日に有志らで種植えを実施したため、最盛期は過ぎたものの、現在でもヒマワリの姿が見ることができる。
ヒマワリ鑑賞に訪れた富士市在住の保育士・釜田茉里恵さんは「昨日から空気が夏の気配に変わった気がして、今夏にヒマワリを見ることができ、ようやく夏が来たと実感した」と安堵した表情で感想を話す。
同会の大村温績(あつもり)会長は「生育期である7月に雨が続き日照時間が少なかった。今年のでき栄えはいまいちだったが、最後になって多くの人が来てくれて嬉しい。コロナウイルスに負けず、来年はより美しい大輪を咲かせたい」と話す。