大瀬崎内桟橋(沼津市西浦江梨)で9月20日、「大瀬海上花火大会」が行われた。
大瀬崎は湾内や外海、先端に計9つのダイビングスポットがあり、初心者から上級者まで毎年多くのダイバーが訪れる場所。
同イベントは2000(平成12)年から始まり今年で21回目。集客目的のイベントでなく、この地に来るダイバーへの感謝を表すため毎年9月の第1土曜日に行っていたが、今年は新型コロナウイルスの影響で中止を検討していた。
大瀬海浜商業組合の高野貴好組合長は「熱海や伊豆長岡で花火の映像をユーチューブでライブ配信していることを知り、安全に行える方法で大瀬でもやってみようと、急きょ花火大会の開催を決めた」と話す。
花火は20時ごろから約15分間、約75発打ち上げられ、ライブ配信は最大121人が視聴した。ライブ配信は冒頭、撮影レンズのピントが合わず、コメント欄に「もっと、ズームアウト」「音と雰囲気は伝わる」「生放送に事故はつきもの」などの声が寄せられた。無事ピントが合ってからは、「いいね」「100点」などの絵文字も送られ、配信終了後には「大瀬最高」「夏の思い出をありがとう」などのコメントが寄せられた。
ライブ配信に携わったダイビングショップ「ココモ大瀬崎」の杉山善一社長は「急きょライブ配信をすることになり、知識も少ないなか店のスタッフで協力して行った。一部映像トラブルもあったが、いつもダイビングに来てくれている方たちからの温かいコメントをいただいた。来年以降も企画できれば」と意欲を見せる。
高野さんは「今年は花火大会が軒並み中止になったが、現地で見られなくてもオンラインで花火を見て『コロナを乗り切るぞ』という気持ちになってくれたら」と話す。