新仲見世商店街(沼津市大手町)の老朽化したアーケードが10月19日の夜から20日の朝にかけて、完全に撤去された。
同商店街は1969(昭和44)年のアーケード建設をきっかけに誕生。アーケードは老朽化により照明などの落下などの危険が予想され、10年ほど関係者と協議を重ねた上で撤去することになり、6月22日から工事が進められていた。
同商店街の井草雅彦会長は現在、ハッシュタグ「#100日後位に無くなるアーケード屋根」でアーケード撤去の様子をSNSで記録・発信している。当初約100日で工事が終わる予定だったが、支柱の撤去作業が予定より時間が掛かることがわかり、撤去まで161日目を要した。
井草さんは「アーケードが無くなり、広く明るくなった。日々少しずつ無くなる屋根を見てきたので自分はあまり驚かなかったが、アーケードの無い新仲見世を見て、全く違う場所に来たようだと驚く利用客もいる」と話す。
今後は、公園のような空間にするため、クラウドファンディングで資金を募り、ベンチや椅子、テーブルなどをそろえ、Wi-Fi設備を整備する予定。現在はガスの配管工事を行い、新たに電柱を建てる。撤去せず残した柱の一部にはLED照明やイベント用電源を設置する。
井草会長は「これをもって完成ではない。生まれ変わらせるための工事で、まだこれから。来年4月にはオープニングイベントを予定しているので、生まれ変わる新仲見世を楽しみにしてほしい」と呼び掛ける。
工事の完了は2021年春ごろを予定している。