沼津市立金岡小学校6年生の大川大和(12)君が11月22日に行われた第32回「文部科学大臣杯全日本少年少女けん玉道選手権大会」で優勝した。
大和君は、日本チャンピオンに4度輝き、現在けん玉教室を主宰している父・英一郎さんの指導の下、生後5カ月からけん玉を触り始め、2歳の終わりごろからけん玉を本格的に始めた。
幼少期から研さんを重ね、2013(平成25)年に4歳285日でけん玉道初段に合格し、2015(平成27)年には6歳115日でけん玉道5段に合格。どちらも、世界最年少の最高段位のギネス世界記録に認定されるほどの上達ぶりを発揮した。2018(平成30)年には全日本クラス別選手権の最上位クラス「SAクラス」で優勝している。
「全日本少年少女けん玉道選手権大会」は全国13ブロックを勝ち抜いた小学生がトーナメント方式で対戦し、10種類からくじ引きで選ばれる技を実演する。
大和君は2017(平成29)年から同大会に出場していて、2017(平成29)年は準優勝、2018(平成30)年は1回戦負け、2019年はシード負けを喫した。小学6年生でラストチャレンジとなる今年、念願の優勝を果たした。東海地区の代表選手が優勝するのは、大会史上初。
大和君は「小学生大会の緊張感はとてつもない重圧感を感じる。試合中は、練習通りやれるよう、頭の中でこつをしっかりイメージして臨んだ。優勝が決まった時は心の中で声を上げた」と話す。「次は中学生以上が参加する大会で優勝して、全国大会に出場したい。将来はけん玉教室の先生になりたい」と次なる目標に向けて抱負を語る。
指導し続けてきた英一郎さんは「息子はだらしない面もあるが、けん玉を通して諦めない心を身に付けられたように思う。けん玉に対して強制したことは一切なく、本人が『しんどい』とは言ったが『諦める』とは一度も言わなかった。父親を見ているからけん玉の先生になりたいと今は思っているようだが、何になってくれてもいいと思っている」と話す。