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沼津の道の駅に「タチバナ湯」 冬至にちなみ戸田地域特産の「タチバナ」PR

入浴に利用するタチバナを持つスタッフ

入浴に利用するタチバナを持つスタッフ

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 道の駅「くるら戸田」(沼津市戸田)内にある日帰り温泉「壱の湯」が12月21日、冬至にちなんだ「タチバナ湯」サービスを行った。

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 タチバナは日本固有のかんきつ類の一種で、四国、九州などに多く自生している。自生の北限として知られる戸田地域は、タチバナの日本最大の自生地。小ぶりな実は香り高く、酸味が非常に強いのが特徴で、戸田地域ではマーマレードなどの加工品に使われている。

 駅施設内にある「壱の湯」は、1986(昭和61)年4月に湧き出た戸田温泉の源泉を使った源泉かけ流しの日帰り入浴施設。2015(平成27)年のオープンから、観光客だけでなく地元からの利用客も多く、地元住民の交流の場として人気があり、季節ごとの入浴サービスを行っている。冬至に合わせて行う「タチバナ湯」は今年で3回目。

 同駅長の中村政明さんは「冬至はゆず湯が一般的だが、地元民や観光客に戸田特産のタチバナ湯の風情と香りを楽しんでほしい」と話す。

 当日は、戸田森林組合から提供を受けたタチバナ約25キロを使う。小ぶりの実が特徴のタチバナはさらしの袋に入れて湯船に浮かべるだけでなく、葉からも良い香りがするため葉も一緒に入れている。香りが弱まってくるため、14時と18時に新しいタチバナに交換する。タチバナを知らない観光客にアピールする目的で、洗面台の上にタチバナの実も展示している。

 市内から訪れた向笠幸子さんは「ほのかに香るタチバナでいい気分になった。普段から壱の湯を利用しているが、いつもより体に温かさが続く気がする」と話す。

 タチバナ湯サービスは12月28日も行う予定。営業時間は10時~21時。入浴料は、大人=500円、小人=250円 

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