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伊豆の養鶏所が「天城軍鶏」の一般流通開始 独自販路で「食のサイクル」守る

「食のサイクルと止めない新しい提案を行っていきたい」と話す堀江さん

「食のサイクルと止めない新しい提案を行っていきたい」と話す堀江さん

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 伊豆市で養鶏業を営んでいる「堀江養鶏」(伊豆市熊切)が1月13日から、一般消費者向け商品の販売を自社のECサイトで開始した。

天城軍鶏のパテ・ド・カンパーニュ

 堀江養鶏は独自のブランド鶏「天城軍鶏(シャモ)」を取り扱っていて、一般的に鶏肉として扱われているブロイラーの飼育期間が平均40日であるのに対して、3倍の120日の飼育を要する。狩野川沿いに面した養鶏所も飼育のために広く作られていて、天城軍鶏の特徴である深い味わいと食感を作ることで、都心部を中心に有名料理店で取り扱われている。

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 今回の取り組みは多くの飲食店が新型コロナウイルスによる休業・事業縮小していることから始めたもので、飲食店向けに飼育している500羽のシャモが対象。自社のECサイトでシャモの生肉や加工品を直接消費者に販売する。

 シャモは間もなく出荷時期である140日を経過するという。同養鶏所の堀江利彰代表は「昨年の春にも飲食店の営業縮小でECサイトの販売を行いながら、規模の縮小に取り組んできたが、ブロイラーと異なり育つのには時間がかかり、ヒヨコの飼育業者や飼料の業者までもダメージを受ける。食のサイクルを止めないためにも新たな販路を生み出していきたい」と話す。

 堀江さんは「旬を過ぎるとシャモは身が硬くなり過ぎ価値が下がり、殺処分されてしまい、消費者の口に入らなくなる。500羽は正肉にすると1000セットと大量だが、これをきっかけに天城軍鶏の味の良さを知ってもらい、食のサイクルを回していく手助けをしてほしい」と訴える。

 サイトでは正肉のほか、ソーセージやパテドカンパーニュ・生ハムの加工品、ダッチオーブン用にした処理した一羽での販売を取り扱っている。「それぞれのライフスタイルに合わせて、自宅で楽しんでもらえれば」と堀江さん。

 販売は緊急事態宣言期間中を予定。