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沼津の水族館で入社1年目の女性トレーナー コロナ禍でもデビューに向けて練習に励む

練習相手のカボスとスダチと伊藤さん

練習相手のカボスとスダチと伊藤さん

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 伊豆・三津シーパラダイス(沼津市内浦長浜)で現在、入社1年目のトレーナーがイルカ水中ショーのデビューに向けて練習に励んでいる。

ショーの合間にロケットジャンプの練習をする伊藤さん

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 同施設は1930(昭和5)年、前身の中之島水族館としてオープン。日本で初めてバンドウイルカやセイウチ、ラッコを飼育したことでも知られており、海を利用したイルカショーが人気を集めている。

 2020年1月に入社した伊藤結香さんは湖西市出身。子どものころから動物園や水族館が好きだったという。「高校生になり進路を決める際、動物の専門学校のオープンスクールに参加したことがきっかけでトレーナーへの道を目指すことを決意した。同水族館を選んだのは、専門学校時代に実習として来たことがあり、いろいろな種類の動物がいてここで働きたいと思ったから」と話す。

 伊藤さんが入社して間もない4月13日から5月7日まで、同施設は新型コロナウイルスの影響で休館となった。「練習期間が増え、逆にチャンスだと思った」と伊藤さん。その後ショーのMCの練習に励み、2020年6月からはイルカショーのMCを担当し客へのあいさつや、パフォーマンスの解説などを行っている。「伊藤さんのMCが好き、会場が盛り上がる、高校生から言われうれしくなった」と話す。

 現在は昨年12月からイルカとの水中練習を行っており、いずれもメスで22歳のバンドウイルカ「スダチ」「カボス」と共に、飛び込みの姿勢や水中バランスなど、先輩の指導を受けながら本番のショーの合間に練習を重ねている。

 伊藤さんが練習しているは、イルカが人を押し上げながら飛び上がる「ロケットジャンプ」と、イルカが垂直に飛ぶ「スカイハイジャンプ」。「ロケットジャンプ」はまだ高さが足りず、着水時に顔面を打ったり腹を打ったりして苦戦中という。 

 飼育長で伊藤さんの上司に当たる土屋考司さんは「伊藤さんはとても真面目。ショーが好きで入社してきたのがよく分かる。腹打ちをしても恐れず、積極的に練習をしている」と話す。

 伊藤さんは「デビュー時は、一番応援してくれている親に見てもらいたい。イルカもお客さんも楽しめてハッピーになれるショーを心掛けたい。勇気や元気、笑顔を届けたい」と意欲を見せる。

 伊藤さんのデビューは今年4月を予定している。

 営業時間は、土曜、日曜、祝日=9時~17時。3月7日まで平日は休館。

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