パンの製造・販売を行うバンデロール(沼津市西島町)は2月1日から、新商品「三島甘藷(かんしょ)スイートポテトのっぽ」の販売を始めた。
のっぽパンは同社を代表する商品で、長さ34センチのコッペパン。1978(昭和53)年に販売開始。延べ約300種類開発し、定番の4種のほか期間限定商品を販売している。
賞味期限が短く、全国展開できないことから沼津周辺でしか流通されていないご当地パン。その長さから食べ応えのあるボリュームが人気で、「沼津のソウルフード」といわれる。
今回の商品は三島市の特産品である「三島甘藷」を使用した商品で、三島市とJA三島函南とのコラボ商品。市内にある甲石製餡(せいあん)でサツマイモの皮をむき、蒸してミンチでペースト化し、スイートポテト風のあんに仕上げ、パンに挟み込んだ。
同社の担当者は「当初はもっとクリーム感が強かったが、三島甘藷のサツマイモのホクホク感を出すために試作品を何度も作った。デザインものっぽの象徴であるキリンと三島市のマスコットキャラであるみしまるくんが登場する愛らしいデザイン。女性や子どもに食べてもらいたい」と話す。
今後について「長い歴史を先輩たちから引き継いできた大事な商品。今後もブランドを大事にしながら地域の魅力を発信していくコラボを推し進めたい」と意欲を見せる。
価格は158円。販売は4月末まで6万本の生産を予定し、同社直営店やJA三島函南直売所のほか、大井川以東のコンビニやスーパーなどで販売する。