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沼津で「暮らしラボ」 0歳から105歳が暮らすシェアハウスの首藤義敬さん講演

講演会の様子

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 まちづくりシンポジウム「沼津の暮らしラボ」が3月18日、沼津ラクーン(沼津市大手町)で行われた。

市民らと意見を交わす首藤さん

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 これからの沼津でのライフスタイルについて考えていく全5回の講座で、第1回の今回は「住×福祉」をテーマに「Happy」(兵庫県神戸市)社長の首藤義敬さんを講師に招いた。

 カオスをつくる「カオスクリエーター」を名乗る首藤さんは兵庫県神戸市出身で、0歳から105歳までが暮らす多世代型介護付きシェアハウス「はっぴーの家ろっけん」を運営。2020年には「介護施設アワード」でグランプリを受賞した経歴を持つ。

 首藤さんは「子育てと介護のダブルケアとなったとき、何かを諦めながら生きるのは嫌だとシェアハウスを作った。日常の登場人物を増やすことが僕たち夫婦のテーマ」と話し、10分で記憶が無くなってしまうレビー小体型認知症の90歳の入居者による商店街内で行われる5分限定の人生相談や、要介護5の寝たきりの高齢者が踊れるまでに回復したことエピソードを披露。近年は、高齢者を交えた「意識低い系オンラインサロン」を開催したことなどを紹介した。

 後半は沼津市リノベーションまちづくりアドバイザーの青木純さんや、岐阜大学工学部社会基盤工学科都市・景観研究室の出村嘉史准教授、都市計画家の加藤寛之さんと沼津市の移住者やまちづくりに関わる8人をパネリストに、パネルディスカッションが行われた。

 「暮らす人が幸せを感じるポイントを増やすこと」「見方を変える発想が重要」「それぞれの豊かさをそれぞれが追い求めていけばいい」「なんでも受け入れるカオスがヒントになると思った」などの意見が出された。

 首藤さんは「ベストでもなくワーストでもないベターを目指す。弱さやマイナスを生かすこと。弱さは社会の幅になる。はっぴーの家は死生観探求リベラルアーツ。自分がどう死にたいか、どう生きたいか、ハッピーな暮らしを問い続けたい」と話した。

2回目は「食と産業」をテーマに5月下旬に行われる予定。

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