「アフリカ1Dayトリップ!早川千晶講演会~ケニア最大スラムの学校のお話~」が7月3日、プラサヴェルデ(沼津市大手町)で開かれる。
浜松市出身の早川さんは、18歳で世界放浪の旅に出て1989(平成元)年、ケニアに定住した。撮影コーディネーターやガイド、通訳などをしながらケニア最大貧困地区とされるキベラスラムで孤児や困窮児童など約600人が通う学校「マゴソスクール」やモンバサ近郊ミリティーニムラの子どもの家「ジュンバ・ラ・ワトト」、高校生と大学生のための奨学金グループ「マゴソOBOGクラブ」、障がい児の特別学級、裁縫作業所、貧困者の生活改善プロジェクトなどを運営している。
2013(平成25)年には在ケニア日本大使館在外公館長表彰を、2015(平成27)年に第5回賀川賞を、それぞれ受賞している。
同講演会を主催するパキスタン家具輸入販売「MONDAY」の原川萌佳さんは「自身がバックパッカーだったとき、現地で活動する千晶さんに会いたいと思い『ケニアスタディツアー』に参加し、スラムなどを案内してもらった。その時からご縁が続いていて、SNSなどで連絡を取り合っていた。1年半ぶりに千晶さんが帰国することを知り、ケニアの現状を話してもらいたいと講演会を企画した」と話す。
今回の帰国で早川さんは全国32カ所で講演を行い、キベラスラムでのマゴソスクールの活動や、コロナ禍の現状、スラムでの医療や教育現場の様子などを伝える。沼津公演では雑貨販売「はろの屋」が、スラム街で作った雑貨や布、バナナの葉で作ったアクセサリーなどを販売する。
早川さんは「困難な状況でも前を向いて生きているスーパーポジティブなケニアの仲間の話をする。助け合い、励まし合いながらより良い未来を作ろうと頑張っている若者と、さまざまな思いを分かち合えたら」と話す。
原川さんは「(早川さんは)コロナ禍でも子どもたちのために学校を開けて炊き出しをしたり、ロックダウンで帰国できない時に2週間に1回、Zoomでケニアの状況を生発信したりと、とてもパワフルでかっこいい女性。こんなご時世ではなかなか海外に旅行できないので、このイベントで海外の空気に触れてもらえたら。海外の現状を知ることで、日本を見つめ直すきっかけにもなる。私は大学生の時に海外に行き視野が広がったので、これから将来を考える大学生にも来てほしい。Zoomとは違う臨場感を味わってほしい」と来場を呼び掛ける。
開催時間は14時30分~16時30分。参加費は、大人=2,000円、大学生以下=1,500円。問い合わせ・申込みはMONDAYホームページで受け付ける。