マーケット企画「週末の沼津」が7月23日・24日の2日間、沼津中央公園(沼津市大手町)で行われる。
同企画は、沼津中央公園で行われる実証実験の一つ。同園では昨年10月から、コロナ禍の影響による「新しい日常」を具体的にしようと定期的なマーケットに加え、オンラインマーケットなども開いている。
今月から10月までは金曜に「前夜市」と題し、夜のマーケット企画も実施。7月は2日間で延べ36店舗が出店する。
今回「前夜市」に出店する「nagisArt cafe」(熱海市)は昨年5月に熱海にオープンしたカフェで、焼き菓子やキッシュなどを販売している。店主の斎木香織さんは営業職を経験後、時間を掛けた接客とサービスを行いたいため出店を決めた。熱海の渚町に位置する同店は、コロナ禍ながらも観光客や地元客でにぎわっていた。
しかし、7月3日に発生した伊豆山の土石流被害の影響で、熱海市全体に観光を控えるムードが流れ、店がある渚町も観光客が激減した。
斎木さんは「伊豆山の被災も大変だが、被災者の人の中には観光業を営んでいたり、それの関係に携わったりする人も多い。熱海の街が頑張って前向きになっていることを知ってもらいたい。まずは伊豆半島の対岸にある沼津に自身のカフェの商品を知ってもらい、熱海の魅力について気づいてほしい」という思いから今回の出店を決めたという。
イベント当日は店でも出しているカヌレやキッシュ、ブラウニーを提供し、「同店の日常を知ってもらおう」とする斎木さん。「沼津の人々に、熱海の元気や魅力に気付いてもらいたい。今、自分ができることを探して、情報を発信していければ」
開催時間は、23日=15時30分~20時、24日=10時30分~14時30分。nagisArt cafeの出店は23日のみ。