三嶋大社前にある「LtG Startup Studio(エルティージー・スタートアップスタジオ)」(三島市大社町)で10月8日~10日、イベント「Startup Weekend 三島」が行われた。
金曜から日曜までの54時間を使い、起業アイデアを発案からプレゼンテーションまで行う同イベント。世界150カ国で開催されており、イベントをきっかけに実際に起業した人も多くいるという。
三島での開催は今年で2回目。今回は県内外から20人が参加した。年齢は60代から18歳と幅広く、職業も会社員や大学生などさまざま。テーマを5つに絞り、アイデアをブラッシュアップした。
最終日の10日には、審査員3人を前に各グループがプレゼンテーションを行った。テーマは、「地域の活性化」「外国人との交流」「大学生コミュニティーの生成」「食品ロス問題」「害獣の有効活用」。
優勝したのは、大学生オンラインコミュニティーサービス「uchiakete」を発表したグループ。企画担当者で愛知県在住の大学生・松田衣央さんは「私自身が発達障がいを持ち、大学入学時にとてもつらい思いをした。その経験から気軽に悩みを打ち明けたり、相談の乗ってくれたりする人の重要性を感じた」と話す。「今後は、自分のように困っている人を助けてあげられるような仕事に就きたい」とも。
イベントスタッフの麻生泰臣さんは昨年、参加者として携わり、今年はイベント運営を手伝った。麻生さんは「とても楽しく充実した週末を過ごせた。参加者たちの『変えたい、変わりたい』という思いがとても伝わった。一人では考えつかないことも多く目の当たりにして、とてもいい経験ができた」と笑顔を見せていた。