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三島にコワーキング施設「クロケット」 「家守」常駐で三島の日常とつなげる

カウンターに立つ山森さん(左)と本多さん(右)

カウンターに立つ山森さん(左)と本多さん(右)

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 コワーキング機能付き賃貸物件「三島クロケット」(三島市本町)が10月23日、三島にオープンする。

三島クロケットの正面玄関

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 築およそ築60年という地下1階・地上3階建ての建物を改装した同施設。延べ床面積は325平方メートル。2.5フロアをコワーキング施設として活用し、残り1.5フロアを賃貸物件として貸し出す。

 同施設を運営する加和太建設(三島市文教町)の本多大典さんは「三島にはコワーキングスペースがあるものの、月額制の施設が多く、ドロップインの施設がない。伊豆半島への短期・中期滞在する人やワーケーション希望者を想定した施設にした」と話す。

 7月に近隣施設で「プレ三島クロケット」としてテスト運営を行った。3カ月のテスト運営を終え、本多さんは「三島には旅行メインで来る人が多いが、街の魅力と連携しない部分がある。街の人と旅行者が交流できる場の必要性を感じた」と話す。

 本格稼働に際し、同施設と街中をつなげるコミュニティーマネジャー「家守(やもり)」役として三島市在住の山森達也さんが就任した。山森さんは、日中施設に常駐し、来場者に対して三島の魅力や人を紹介し、同施設の利用促進を図るという。

 山森さんは京都府出身。大学卒業後に東京で暮らしていたが、引っ越し物件を探している中で地方の暮らしに魅力を感じ、2018(平成30)年、三島に移住した。移住当初は新幹線通勤をしていたが、現在はリモートで東京の仕事をしながら、三島でゲストハウスの開業を目指している。

 山森さんは「三島の中心地に引っ越したが、19時をすぎると街が静まりかえりとても不安になった。移住先には頼るべき友人や知人ができなく、引っ越しを後悔した時もあった」と振り返る。

 「家守」の仕事について、山森さんは「自分の経験もあり、旅行で気に入ってもらい、今後運営するゲストハウスで短期的に住み、この場所で仕事をするスタイルを作っていき、移住に対するハードルにグラデーションをつけていきたい。そのアクションをする利用者に対して、さまざまな人や施設、サービスを紹介していければ」と意気込む。

 23日にはオフラインとオンラインを通じて、オープニングイベントを開催する同施設。山森さんは「イベントを通して地域で暮らすこと、遊ぶこと、遊びが仕事にもたらす効果を知ってもらえれば。家守という活動を通して、三島に新たな価値を見いだす人材を発掘していきたい」と展望を話す。

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