長泉町にあるフードバンクサービス「てとて」が11月24日から、長泉町福祉会館(長泉町下土狩)で食品の寄付を募っている。
新型コロナ禍で生活困窮に至った世帯に食材を提供するボランティア企画で、ひとり親世帯や収入が減少した世帯・学生の1人暮らしが対象。配付は27日を予定し、事前配付分40セットはすでに予約で埋まっている。
同企画の発起人であり、同町在住の主婦の金井淳子さんは「困窮世帯は多く存在していると肌で感じているが、声を上げるのは難しい。今回は役場の立場としてではなく『近所のおせっかい』として、手を取り合ったサポートをしていきたい」と話す。
25日に食料品を提供した女性は「防災備蓄の食料を持参した。普段は賞味期限ギリギリのものを家庭で消化するのだが、このような制度で少しでもみんなの役に立ってもらえれば」と話す。寄付は個人からだけでなく企業などからも集まっているという。
金井さんは「困った人に手を差し伸べる温かい社会をつくっていきたい。ルールや規制ばかりでなく、近所のおせっかいとして気軽に援助活動を継続していきたい。食料だけでなく、配布場所の提供なども募集したい」と継続開催を目指す。
次回の開催は2022年2月を予定している。